プレミアム登録をすると有効になる Torrent 機能だった気がしますが、自前でセットアップすることで Transmission を動かすことができました。
セットアップ
この手順を参考にします。
transmission.tar.gz をダウンロードします。フォーラムへのログインが必要なので登録する必要があります。
(ファイル名はtransmission-1_92_ARM_Stora_tar.gz
です。検索すると直リンがみつかりますので面倒な人はこの方法で。ただし自己責任で。)
一度ファイルを展開し、ふだん使っているログインユーザーでよいので、Storaのファミリー ライブラリへコピーしておきます。
ssh で stora へログインします。
ssh {user_name}_hipserv2_netgear_{XXXX-XXXX-XXXX-XXXX}@stora.local
{user_name}
のところは、store に設定したユーザー名で置き換えて下さい。
{XXXX-XXXX-XXXX-XXXX}
は本体付属のプロダクトキーを指定します。
Stora では Avahi が立ち上がっているので、LAN内であれば stora.local
でアクセスできます。もしうまくいかない場合はIPアドレスを指定してください。
ログインできたら、root
へ昇格します。
sudo -E -s
audit_log_user_command(): Connection refused
というエラーメッセージが出る場合がありますが、ちゃんとroot
になっています。
念のため id -a
を実行して確認してください。
uid=0(root) gid=0(root) groups=0(root),1(bin),2(daemon),3(sys),4(adm),6(disk),10(wheel),501(admins)
uid=0(root)
で root
であることが確認できます。
次に、先ほどコピーした transmission
のディレクトリへ入ります。
cd "/home/user/0common/transmission"
ファミリー ライブラリ の実体は 0common
なので、このディレクトリにコピーされているはずです。
ここから先のコマンドは、上記へ移動した前提のコマンドです。
まず先に、ファイルオーナーをroot
にしておきます。
chown -R root: *
transmission-daemon
を /usr/local/bin/
へ入れて、実行権限をつけます。
mv transmission-daemon /usr/local/bin/
chmod 0755 /usr/local/bin/transmission-daemon
web
のディレクトリを /usr/share/transmission/
へ入れます。
mv web /usr/share/transmission/
init.d/transmission-daemon
を /etc/init.d/
へ入れます。
mv init.d/transmission-daemon /etc/init.d
/etc/init.d/transmission-daemon
を編集します。
# vi /etc/init.d/transmission-daemon
TRANSMISSION_HOME=/home/.config/transmission-daemon
DAEMON_USER="user"
TRANSMISSION_HOME
は設定ファイルが保存される場所です。
これはデーモンを実行するユーザーがアクセスできる場所である必要があるので、ホームディレクトリを指定すると良いです。
# user という Storaユーザーで Transmission を動作させる場合。
TRANSMISSION_HOME=/home/user/.config/transmission-daemon
DAEMON_USER
は Transmission
を動作させるユーザーを指定します。
ここにはふだん使っているStoraユーザー名を指定すればよいでしょう。(ここでは user とします)
ファイルを修正して保存したら、サービスをスタートさせてみましょう。
/etc/init.d/transmission-daemon start
ps -ef |grep transmission-daemon
デーモンが立ち上がっていることを確認してください。
user 2942 1 0 14:00 ? 00:00:58 /usr/local/bin/transmission-daemon -g /home/user/.config/transmission-daemon
root 9962 7982 0 16:48 pts/0 00:00:00 grep transmission-daemon
このような表示がされるはずです。動作を確認できたら、一度ストップします。
/etc/init.d/transmission-daemon start
設定ファイルが生成されているので、開いて編集します。
vi /home/user/.config/transmission-daemon/settings.json
いろいろ項目はありますが、ダウンロード保存先の download-dir は設定してください。
WebUI
サービスを立ち上げると WebUI で稼働状況を見ることができます。
http://stora.local:9091/
にアクセスするとWebUIにアクセスすることができます。
ここから torrent ファイルを読み込ませたり出来ます。
自動的に Torrent ファイルを読み込む
settings.json に追記すると、指定ディレクトリに保存した *.torrent を読み込み、自動的にキューへ入れ、ダウンロードしてくれます。
"watch-dir": "\/home\/0common\/Torrents",
"watch-dir-enabled": true
設定する前に、一度サービスを停止させ、編集後に再度スタートさせてください。
*
余談ですが、こんなリポジトリが見つかりました。
Seagate の GoFlex というNAS に、Transmission をセットアップするスクリプトのようです。
Stora で使う Transmission と同じファイルをつかっているので、内部OSや仕組みが同じものなのかもしれませんね。