2021年に再調査してみました。上記をご覧ください。以下、古い記事の内容です。
以前はとりあえずで RDM を使っていましたが、少し時間も経って、いろいろ出たのかなと思い調べてみました。
Medis
Mac OSX, Windows に対応し、Electron を採用した、美しくて、簡単なクライアント、とのことです。
- luin/medis: Medis is a beautiful, easy-to-use Mac database management application for Redis.
- Medis – GUI Manager for Redis
リリースページより実行ファイルがダウンロードできます。
また、ソースからビルドすることで最新版を利用できます。
App Store でも有料 ($4.99) で配信されており、機能は同じですが、サポート(募金)する意味合いで購入してほしいとのことです。
“Medis is a beautiful” と謳うだけあってなかなか良いUIをしています。
接続は左下の「+」から接続先を追加できます。
最初から表示されているフォームは「QUICK CONNECT」であり、入力して接続してから、その接続設定を保存できないようでしたので、最初から「+」ボタンを使う方がよいです。
データの表示については、タイプごとに色付きラベルで表示してくれるのも見やすくていいですね。
キーの検索窓もあるので絞込みもすぐにできます。
コンソールによる操作もできちゃいます。
今回調査した中では一番使いやすいクライアントだと思います。
Redis Desktop Manager (RDM)
Windows, Mac OSX, Linux 対応
割と日本語情報が引っかかる GUI クライアントです。
Windows 版のバイナリはここからダウンロードできます。
最新版では Win/Mac 版は月$2.99のサブスクリプションが必要のようです。
Ubuntu版では snapcraft からインストールできるようです。手広いですね。
ソースからビルドすることもできるようでしたが、qt の使い方が良くわからずビルドできませんでした。
今回は以前にインストールした0.8.3にて評価しています。
インターフェイスはシンプルで、左下のボタンからサーバの設定ができます。
接続設定も特に迷うことはありません。
データの閲覧・操作も特に迷うこともない感じです。
接続先アイコンの右クリックメニューから Console からコンソールを使うこともできました。
しかしウィンドウ内の枠を小さくリサイズできなかったり、微妙にボタンがかけていたりと UX/UI の面で不満がありました。
新しいバージョンでは改善されているのでしょうか。
AnotherRedisDesktopManager
P3X Redis UI
QuickRedis
vscode-redis
Keyload
Windows, macOS, Ubuntu, Debian, Linux Mint 対応
Redisの他にもRocksDB、Bolt、LevelDBとMemcachedにも対応してるとのこと。
14日間の試用期間で個人ライセンスは3,037円、商用ライセンスは5,132円。(為替の影響で変動します)
UIの作りなどは有料なだけあってちゃんとしているという印象。
接続設定も特に迷うことなく設定でき、データの表示は飾りっけはないですが堅実にこなし、コンソールもあります。
印象としては、値段の割にそこまでアドバンテージを感じられませんでした。
しかし、対応しているKVSも使う機会があるのであればペイするかもしれません。
有料なだけあって作りはしっかりしているようなので、試用期間で判断してみてはどうでしょう。
FestoRedis / FestoNoSQL
Windows, Mac OSX, Linux, Android 対応
FastoGreatTechnologyという会社が開発しているRedisクライアントです。
- FastoRedis – cross-platform client for Redis, supported main Redis database features like: modules, cluster, sentinel, ssh tunneling.
- FastoNoSQL – cross-platform GUI Manager for Redis, Memcached, SSDB, RocksDB, LMDB, UpscaleDB, Unqlite and ForestDB databases.
FestoNoSQLもFestoRedisもRedisを扱えるクライアントですが、名前の通り FestoRedis は Redis 専用のようです。
FestoNoSQLは Memcached, SSDB, LevelDB, RocksDB, UnQLite, LMDB などにも対応しているとのことです。
インターフェイスは同じで、接続する DB の種類が選べるくらいの差しかみつけられなかったので、今回は FestoRedis で評価しました。
結論から言うと、使いにくいです。
まず起動直後で上に並んでいるアイコンはWebサイトへのリンクで正直邪魔です。
(右クリックメニューから「Share Toolbar」のチェックを外せば消えますがなにもこんなところに…)
接続先の追加は File > Open からできます。
サイトに動画で使い方を載せているとはいえ、あまり直感的ではなく、初見ではわかりませんでした。
また、接続設定もCUIのオプションを渡すような入力が必要で、せっかくの GUI なのにそれじゃ意味ないのでは…。
コマンドも補完してくれているのですが、実行しても結果が出てこない…?
下のウィンドウに出てくると思うのですが…。
あまりにも使いにくく良くわからなかったので使用を中止してしまいました。
今回見つけたクライアントの中では唯一、クラスターやセンチネル接続をサポートしているようなので、それが必要な場合には役に立つかもしれません。
また、唯一ですがAndroid版もあるのは面白いですね。
Redis Commander
こちらはスタンドアロンアプリではなく、Node製のWebベースアプリです。
今時っぽいのが、Dockerfile も添付されているので、環境があればすぐにコンテナをたちあげられるところ。
そうでなくても npm パッケージでインストールできるので手軽ではあります。
UI/UX はBootstrap をつかっているため特筆すべき点はありませんが、ゆえに見慣れていて、直観的につかうことができそうです。
Redmon
こちらもWebアプリ。Ruby 製で Bootstrap 採用です。
ただ個人的な感想ですが、見た目だけでいうと Redis Commander のほうが綺麗ですね。
ただ、Redis Commander にはない利点として、マウントすることができるので Rails に組み込むことができそうです。
require 'redmon/app'
mount Redmon::App => '/redmon'
その他
まだ評価できていませんが、Webベースの Redis クライアントです。
- ServiceStackApps/RedisReact: Redis Browser in React
- Redsmin – Redis GUI
- sasanrose/phpredmin: Yet another web interface for Redis
- tnm/redweb: A web display of information about Redis servers
- humante/redis-browser: Web-based Redis browser that can work as standalone app or mounted Rails engine
- projecteru/redis-ctl: A web application for Redis Cluster management
Github redis-gui タグ
ここから見繕ってみました。
他にもお好みで探してみるとなにか見つかるかもしれません。
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今回探していた mac のネイティブアプリという観点で、現時点では Medis と RDM が実用的なレベルでしょうか。
(RDM は Windows 版ではフリーですが、Mac 版ではひと癖あるので Medis が良さそう)
Web ベースでもよければそちらのほうが使いやすいクライアントが揃っているようです。
ネイティブアプリで Redis を弄るという需要があまりないんでしょうか。
確かにキャッシュや消えてもいいようなデータを突っ込む用途として使われるのがRedisの主な用途だと思います。
データ操作するシチュエーションが少ないのかもしれませんが、開発やデバッグ作業時には視覚的に確認できるクライアントがあると助かりますね。